実績 | PERFORMANCE

2015年07月24日 GoogleMAP MEOサービス実績

Googleマップ10周年 日本発のアイデアが進化に貢献

日本のGoogleマップが10周年を迎えたそうだ。2005年7月14日に日本向けに公開されたのが最初で、本家・米国での公開から約半年後にサービスが開始された。そこから日本で使える地図を作る旅が始まったという。

ヌルヌルズリズリとどこまでもスクロールしていけるページ遷移のない地図サービスは画期的だったが、ここは日本、なかなか一筋縄ではいかない。フォントを工夫し、何を記載し記載しないかなど、今のかたちに近いものになるまでに約1年が必要だったという。

たとえば、欧米なら、ほぼすべての通りに名前がついていて、それに番地が振られている。よほどのことがないかぎり、かなり大ざっぱな地図でも目的地にたどりつける。だが、日本の住所は違う。さらに、この角には何があるのか。コンビニの角を曲がって〇軒目といった情報も必要だ。

実はこうした情報は、日本のみならず世界的にも重宝された。つまり、日本から世界が学んだ地図の要素だったのだ。

ラーメン屋を探しているときにラーメンの写真があれば便利だ。これは、ラーメンマニアの日本人エンジニアが思いついたことだという。レストランのリストには料理の写真は当たり前。これもあっという間に世界に広がった日本発の工夫のひとつだ。

日本はモバイル先進国で、ガラケーの時代からGPSがごく普通に使われてきた。こんな国は日本くらいだ。2006年には乗換案内のサービスも始まっている。それまでの乗換案内と違うのは、駅から駅ではなく場所から場所への経路を案内しようとしたことだ。

建物の内部を案内するインドアマップは都市が三次元でできていることを前提にした地図だ。また、大震災では思い出が一緒に流され、自分の街のかつての様子がGoogleマップのストリートビューだけに残っているという状況が生まれた。

そこで、過去にさかのぼれる地図も望まれるようになった。いわばこれは四次元の地図だ。もちろんこれも日本で生まれた。こうしてGoogleマップはまだまだ進化を続ける。その進化に日本がかなりの貢献をしているというのは、ちょっとうれしい。

※zakzakby夕刊フジ参照